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男たちの銭湯 (2007/10/07)
隣の家の自販機にコーラが売られていたってね

コラ!!

どうもこんばんは。


温泉、銭湯、大きな湯船の中に体をうずめてリフレッシュしちゃうというかなり快適な空間なのだけれど、その日は違っていた。

男たちの銭湯は、瞬く間に男たちの戦場に変わった。

僕はなかなか銭湯というか温泉というか、公共浴場的なものが大好きだ。

ただ、長いこと湯船につかるのは苦手だが、辛いものは苦手だけど辛い辛い言いながら食べるのが好きみたいな感覚と似ている気がする。

もちろんサウナとかだって入っちゃう。


ようし、お父さん今日はサウナ入っちゃうぞ

えーお父さんすごーい

僕もサウナ入ってみたいよ

はっはっは、もう少し大きくなってからな

みたいな戦後のアメリカナイズドされたアットホームドラマ的な感覚で入っちゃう。

10分入って、汗をだっくんだっくん流した後は、水風呂で汗腺をきゅっとさせて、もう一度それを繰り返すなんて新陳代謝促進的なことも考えて入っちゃう。


だからもちろんその日もサウナに入った。

休日の公共浴場でサウナ。


およそ六畳半ほどの小さな部屋の中に密集した老人達が、裸体で汗をかき、息も激しくただ、ひたすらに座っている。

もし、ここがサウナという空間でなかったならばかなり超現実的だ。

ちょっとした官能的な面と退廃さが満ちた芸術性でもかなりのクラスになるんじゃないだろうかと思う。

ひょっとしたらもう誰かやってるんじゃないかと思う、こんな表現。


とかそんなこと考えながら、サウナで自分の居場所を見つけてうつらうらしていた。

気づくと10分以上経過していたので外に出てちょっと涼んでいた。




すると、そこへ新たに誰かが入ってきた。

どうみても日本人ではない。

その時、浴場内の男達の視線は一点に注がれた。

なんて・・・・・なんて・・・・

なんてもんを持っているんだ!!

それはまさにAMERICAだった。

誰がこんなものを持ち込んだんだ。

明らかに憲法に違反してるじゃないか!!

持たず 
作らず
持ち込ませず ←ここ

ちくしょう鬼畜米兵め、なんてことを・・・・なんてことをしやがったんだ。

とか思っていると、なんだか周りの空気が異様なことに気づいた。

休日の公共浴場、

僕の頭の中で「戦争を知らない子どもたち」が流れ始めた。


老人たちの表情がみるみる変わっていった。

彼らは知っているのだ。

敗戦国の民であることを。

そして思い出したのだ、恐怖を。


そんなことおかまいなしに、外国人は湯船に浸かっている。

それはまるで、敗戦後のGHQを彷彿とさせた。

ヤツのむき身の核爆弾は放射能漏れしてました。

恐怖という名の放射能を。

男たちの戦争は敗北の二文字で終わった。



そんなこと起きないかなとか思いながら僕は湯船に浸かった。
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